輸入ビジネスで利益を作るには?始め方から初歩的な情報を解説

インターネット環境の発達により海外の商品も簡単に購入できるようになりました。
私たちが普段使用しているガジェットや着ている洋服なども、海外の販売サイトやオークションを経由して日本に輸入されています。
輸入ビジネスは個人でも簡単に始められるので、副業として輸入ビジネスを始めるサラリーマンの方も増えています。
ここでは輸入ビジネスの概要から利益を出すためのポイントを解説します。
輸入ビジネスとは
輸入ビジネスを端的に説明すると、海外から商品や原料を仕入れて日本国内で販売することです。
例えば海外のアパレル販売サイトで洋服を購入し、日本でECサイトを通して販売することは立派な輸入ビジネスです。
また魚を輸入してはんぺんやフライ等に加工して販売することも輸入ビジネスにあたります。
輸入ビジネスが流行る背景
近年は、個人が海外の販売サイトやオークションを利用して商品を購入するハードルが下がっています。
誰でも海外から商品を輸入して日本国内で販売することがしやすくなりました。
個人レベルで輸入ビジネスがしやすくなった背景には下記のポイントがあります。
価値観の多様化
現在の社会では個人の価値観は多様化の一途を辿り、市場の細分化が進んでいます。
この流れは世界で顕著で多様な価値観は細かい市場を作り上げています。
大企業ではこの細分化された小さいマーケットでは投資回収が難しいため参入し辛い側面があります。
小規模の事業者や個人であれば限られたマーケットであっても手が出しやすく活躍がしやすいのです。
SNSやインターネットの世界的隆盛
現在の日本人におけるスマートフォン所有率は86.9%で増加傾向にあります。
また日本国内のみならず世界中でInstagramやTikTokなどのSNSが隆盛です。
SNSにショッピング機能が搭載されたSNSも珍しくなく、個人がインターネットを介して商品を購入するスキームが年々便利になっています。
コロナ禍によるオンラインショッピングのニーズ増
2020年から本格化した新型コロナウイルスの影響により世界的にステイホームが提唱され、外出自粛によって実際の店舗での購買行動に制限が掛けられました。
2021年7月に公表された「令和2年度 電子商取引に関する市場調査」によると、2020年における日本国内のEC市場(物販)は伸長率は前年の2019年から21.71%増の12兆2,333億円でした。
日用品の買い物さえもオンラインでの買い物に代替され、ネット上で完結する個人輸入販売との相性も抜群でした。
輸入ビジネスにはどんな手法がある?
インターネット環境とPCやスマートフォンがあれば出来てしまうのが個人輸入ビジネスです。
輸入ビジネスで収益を稼ぐビジネスモデルにはどんなものがあるのでしょうか。
初級者のビジネスモデル
輸入ビジネスを初めて行うならインターネットの通販サイトを利用するのが一般的です。
日本でも一般的なAmazonや海外の商品が購入できるeBay、中国のトップECアリババなどを利用して商品を仕入れ、国際宅配便にて輸入します。
今度は輸入した商品を日本国内のECサイトでエンドユーザー向けに販売します。
楽天市場、Amazon、Yahoo!ショッピングがECサイトとして有名です。BaseやStore.jpなどは出店手数料が無料で販売できるので資金を抑えて輸入ビジネスを始めたい人にもオススメです。
このビジネスモデルのメリットは初期投資が少なく在庫を抑えられる点にあります。
一方デメリットとしては参入ハードルが低いので競合が多い事、小ロットで輸入費用が高くなり利益率が低くなってしまうことが挙げられます。
中級者のビジネスモデル
前述した初級者のビジネスモデルでは簡単に輸入ビジネスを始められますが、収益の面で心もとないのも事実です。
個人でも利益を創出できる輸入ビジネスのビジネスモデルにはどの様なものがあるのでしょうか。
よりスケールメリットを得るためには、海外のメーカーから直接まとめて仕入れます。
輸送には海上貨物輸送や航空貨物輸送を選択します。
輸入した商品はネットや実際の店舗で販売します。
自分の店舗だけではなく国内の小売店でも販売できるようにできれば、より収益はあげられます。
またメーカーと直接の仕入れができない場合でも、卸売サイトで商品を仕入れる、OEMで独自の商品を作って日本で販売するなどが中級者以上の個人輸入ビジネスです。
関連する記事について

個人輸入ビジネスで利益を創出するポイント
輸入ビジネスを選択するにあたって一番気になるポイントが利益です。
あくまでもビジネスとして始める以上はハードルは上がりますが、成功を目指すためには大事なポイントです。
利益の出し方は他の販売ビジネスと同じ
輸入ビジネスといっても利益の算出方法は他の販売ビジネスモデルと基本は同じです。
利益=売上高-仕入れ価格(コスト)-経費
基本的には、売上高から仕入れにかかった原価(コスト)と諸経費を差し引いた時の差額が利益になります。
諸経費の中には運送費やプラットフォームの利用料、販売に関わる全ての費用が含まれます。
海外との取引なので為替相場によって仕入金額が変動するのが輸入ビジネスの特徴です。
利益を作るためには為替相場のチェックが不可欠であり、利益のシミュレーションは細かくしましょう。
利益創出のポイント①マージンを確保する
利益を向上させるためにはビジネスモデルにおける利益率をアップさせる必要があります。
販売価格を高く設定して仕入れ原価とのギャップを作るか、もしくは仕入れ原価を安く抑えて利益を創出するか。
どちらかを選択することでマージン(利ざや・販売額と仕入原価の差額)を多く確保することができます。
競合が多い商品であったり希少性のない商品はいずれ価格競争に陥ってしまいます。
個人と企業が価格競争をした場合に、圧倒的に強いのは企業です。
希少性を保てる商品を取り扱い高額のマージンを確保することは利益創出につながります。
利益創出のポイント②スケールメリットを活かす
メーカーとの直接の取引や卸サイトを利用しての大量ロット仕入れが可能になれば、物流に掛かる経費を削減できます。
さらにビジネスの規模が拡大できれば販売量を増やすことも可能になります。
販売量と売上を向上させ、大量仕入れによる物流経費の削減が叶えば大幅に利益率と利益を向上させることが可能です。
まとめ
個人による海外輸入のハードルが下がった昨今、だれでも輸入ビジネスを始められるようになりました。
しかし、一方で参入障壁が下がったことにより競合相手が増えたとも言えます。
個人の輸入ビジネスで収益性を高めたいと思ったらメーカーと直接取引ができる規模でのビジネス展開が必要になってきます。
ビジネスとしてのフェーズは上がってしまいますが、個人輸入ビジネスにはリスクが掛かった分、喜びも大きいものです。
価格設定やプロモーション、商品発掘においても自由度が高いことも醍醐味です。